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2013年6月 4日 (火)

Amazon.com Int'l Sales, Inc. へ申入れ●Amazon Student

本日、アマゾンジャパン本社を訪問、
Amazon Student のポイントサービスの中止を求め、
Amazon.com Int'l Sales, Inc. への申入書を手渡しました。

今回は、もし改善されなければ、再販契約にもとづき、
出荷停止も辞さないという警告を含んだ要請になっています。

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●申入書

Amazon.com Int'l Sales, Inc. 御中
 
新緑の侯、貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

さて、2012年10月17日付および11月12日付の当会からの申し入れに対する2012年10月30日付および11月26日付の貴社回答は、まったく誠意のないものといわざるを得ません。貴社が公表、宣伝、実施しているサービスについての当会からの
 1.「Amazon Student」プログラムの10%ポイント還元特典の速やかな中止、と、
 2.「Amazon.co.jp」の価格表示について、再販対象書籍については「定価」と表示するよ  うに
 という2点の申し入れに付き、「個別の契約内容」に関することだとして、貴社は回答を実質的に拒否しただけでなく、当会の申し入れを完全に無視し、期間限定ではあるにしろ、15%ものポイントサービスまで実施しました。出版協ならびに会員各社は、貴社の「Amazon Student」プログラムの10%ポイント還元を値引きと認定しておりますので、ここに通知致します。

私どもは、再販制度を維持し、再販契約を誠実に遵守することが、出版および出版関連業界の発展につながり、ひいては多様な表現、多様な言論、つまり、言論・出版・表現の自由を支えてゆくことになる、と考えております。こうした再販制度を維持してゆくうえで、今や業界のリーディング・カンパニーの一翼をになう貴社の責任がきわめて大きいのは言うまでもありません。

その意味で、貴社が、私どもの上記2点の申し入れ、すなわち、値引き販売の中止および定価による価格表示の遵守の要求に、すみやかに対応されるよう、再度、強く要請致します。

なお、かりに貴社が今後も何の対応もとらないということであれば、私ども出版協の会員各社が、取次店との再販契約にもとづき、貴社に対する自社商品の出荷を停止するよう取次店に要請し、取次店がそれを実行するという事態にたちいたる可能性も、残念ながら、否定できません。

以上、7月1日までに文書でご回答下さい。具体的な対応策についての回答がない場合には、上記のような事態が惹起される可能性がありますが、それはすべて貴社の責任によるものであることを、あらかじめ警告致します。

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