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2013年10月30日 (水)

「日本を取り戻す!」安倍自民党政権は「物言えぬ社会」を目指すのだ!

「日本を取り戻す!」安倍自民党政権は
「物言えぬ社会」を目指すのだ!
“何が秘密? それは秘密”──「特定秘密保護法案」の国会審議がいよいよ始まった

出版協では、この「特定秘密保護法案」の概要が発表され、臨時国会に提出されることがはっきりした段階で反対声明を発表した(リンク参照)。これまでも、この手の法案は何度も立案され、その度に廃案になってきたものだが、今回は、自民党の圧勝という選挙結果を追い風に、公約の隅にも掲げていなかったものを持ち出してきたのだ。
尖閣列島を巡る中国との緊張関係や北朝鮮の核問題、竹島問題などの懸案を政治的に解決する努力を棚上げにし、危機感を煽った“手軽な愛国主義”に乗って杜撰とも言える法案を作ったのだ。この“杜撰な法”が秩序維持のための“網”としては最も危険なものだということは歴史が証明している。

公明党を取り込むために、取材の保証などの出来レースともいうべき修正案を受け入れ、一気にこの臨時国会で成立させようという手法は、“勝てば官軍”という驕りのなにものでもない。

法案の違憲性や危険性の細かいことは、法律関係者の反対声明などにお任せして、私の気になる点だけを挙げて見る。

第一は、特定秘密の定義が明確でなく、しかもその指定の権限が行政の長(所管大臣)にあること。
第二は、漏洩者に最高懲役10年+罰金1,000万円という重罰が加えられること。
第三は、年限を切った秘密事項やその決定過程の公開の原則が明確でないこと。

かつて戦争に導いたわが国の指導者たちは、自らの責任において自分の意志決定について明確な責任を取ろうとしなかった。いわゆる無責任体制と言われた構造の一端は、秘密裏に決定されたものが、そのまま闇の世界に閉じ込められたからである。

公僕たる役人や行政の責任者の行為は、いかなる決定でも公開され、歴史の審判を受けるという緊張感のなかで、行使されなければならない。

その意味では、秘密保護法は情報公開法と完全にセットで提出されなければならないものである。

ところで私は10月22日、40余年ぶりに首相官邸前の集会に参加した。そして29日の日比谷公園の野外音楽堂の集会とデモにも参加した。かつては公園出口から警官隊との小競り合いがあり、各所に装甲車が並び、国会はもとより官邸前には近づくことも出来なかった。デモの参加者にとっては極度に緊張した時間だった。


それに比べれば、官邸前で声を挙げられることは、大きな前進? なのだろうか。時代が変わろうとしているときにもかかわらず、参加者の年齢は、この国の現状=高齢化社会と同様に年配者が多かった。

本来、時代の風に敏感でなければならない若者たちの声が聞こえない社会、これはどう考えたら良いのだろうか。かつて世界を駆け巡った“反乱の60年代”の後に“ミイの時代”があったのだが、まさかそれが続いているのではあるまい。

今回の「特定秘密保護法」がもし成立したら、それを取り締まるのは警察である。何が秘密か明確にならない場合、拘留されてから罪状を告げられるというとんでもない事態が起きないとも限らないのだ。

一度出来た法律は、すぐ悪用されるとは限らず、10年後15年後に拡大解釈されて利用されるのだ。その良い例が、治安維持法である。忘れた頃に動き出す。そのターゲットは、ネット世代の皆さんでは?

STOP!「秘密保護法」11・21大集会が日比谷公園の野外音楽堂で行われます(詳細はリンク先参照)。国会を包囲する大デモに参加してみませんか。


竹内淳夫彩流社)●出版協副会長
出版協 『新刊選』2013年11月号 第13号(通巻237号)より

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